昭和61年より開始した地中化工事ですが、電線共同溝など専門的な知識を必要とするため施工できる企業自体が少なく、比較的設置が簡易な電柱が新設されているのが現状です。
しかし災害大国と言われる日本において防災は重要な課題であり、注目が高まる昨今、その一端を担う企業として、さらに精力的に進めていくことが国から求められています。 地中化工事とは、電力線・通信線等の電線及び関連施設を地中に埋設する工事です。当社では「景観」「防災」に重きを置いて、この土木事業を地中化工事中心に進めております。
地中化工事
当社には、実際に作業を行う直営の作業班と工事の調整を行う施工管理者がおり、また作業班には掘削と舗装を行う2種類の班があります。電線共同溝の工事は掘削班が担当することが多く、専門的な知識を身につけることが可能です。 以下の図が、2種類の班の作業工程になります。
作業フロー
掘削班
掘削
1
山留め・床付け
2
配管
※電気工事関係(接続作業等)は専門業者が担当
3
埋戻し
4
仮舗装
5
舗装班
切削(仮舗装)
1
本復旧
仮舗装撤去
2
路盤工
3
基層工
4
表層工
5
掘削班 実際の施工例
電線共同溝
- ① 掘削完了 人力床均し状況
- 建設機械などではできない細かな作業を人の手で凹凸がないように角スコップ、レイキなどで均します。この作業後、コンクリート製品を設置する上でガタツキ解消や掘削設計数値になるよう微調整も同時に行っています。
- ② 特殊部 検測状況
- 上記のコンクリート製品(ケーブルを収める箱:CCBOX)などを製造通りの寸法(全長、全幅、高さ)と一致しているかリボンテープで確認します。
- ③ 特殊部 敷板吊り状況
- 設計数値通りに掘削を行い、決められた場所に先程のCCBOXの一部をラフタークレーンで吊り上げ設置します。
- ④ 配管工
- 地中にケーブルを通すためのパイプを埋めます。基本的に1本のパイプに対して1本のケーブルを通すので、供給件数によっては複数のパイプを設置する場合があります。
※パイプの役割:人孔や建物などに低圧、高圧ケーブルや通信ケーブルを通すための防護。また、事前に管を設置し、管の始まりと終わりのみ掘削してケーブルを引き込むことができます。
電線共同溝
- ① 既設ソイル 壊し状況
- 地中に埋まっていた既設ソイルを重機(油圧ブレーカー対応ユンボ)で壊します。
- ② 特殊部 敷板吊り状況
- ③ 特殊部 据え付け
- CCBOXをラフタークレーンで合体の後、設計通りの位置に設置します。
- ④ 配管工
舗装班 実際の施工例
掘削後の道路本復旧工事
- ① カッター工
- 既設コンクリート舗装の切断を行います。
- ② 敷均し
- 施工範囲が広い場合、フィニッシャーを使用して合材を均一の厚さに敷均します。
- ③ 転圧
- 敷均しした合材をタイヤローラーで踏み固め転圧します。
- ④ 施工後
舗装工事
- ① 御影石 設置工
- 御影石を設置します。
御影石は耐久性に優れ、景観を良くする建設資材になります。
- ② 御影石 貼付け工
- 御影石を叩き、下層のモルタルと密着させます。
- ③ 施工後(1)
- ④ 施工後(2)